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柴田聡子

柴田聡子『ぼちぼち銀河』——言葉の重力

言葉が音楽の形をして降ってくるような感覚。柴田聡子の歌詞がもつ独特の重力について。

♪ 忘れっぽい天使

柴田聡子の歌は、初めて聴いたとき「詩集を読んでいる」と思った。メロディがあって、バンドサウンドがあるのに、一番印象に残るのは言葉の配置だった。

「忘れっぽい天使」の歌詞を初めてちゃんと聴いたとき、何かに刺さった。日常のなかに突然、宇宙的なスケールが紛れ込んでくるあの感じ。でも押しつけがましくなく、するっと来る。


歌詞の構造が面白い。普通の会話のようなフレーズと、突然跳躍する比喩が隣り合っている。その落差が、聴いているうちに気持ちよくなってくる。

音楽的にはギターポップと呼ばれることが多いけれど、それだけでは収まらない何かがある。音の粒の細かさと、歌い方の余白の取り方が、独特の空気を作っている。


最近また繰り返し聴いているのは、作業中より、夜に一人でいるときが多い。そういう音楽だと思う。