Summer Eye
Summer Eye と、夏の終わりの質感
季節を跨いで聴いても、あの温度感を思い出させてくれる。Summer Eyeのソロ作について。
♪ Summer Eye
江島啓一がSummer Eyeとして出した作品を初めて聴いたのは、確か夏が終わりかけの頃だった。
あのアルバムは「夏の終わり」の音がする。終わり方が切ないわけでも、感傷的なわけでもなく、ただ静かに「あ、終わるな」という感じ。そのニュアンスがずっと好きだ。
Yogee New Wavesのときと、ソロとでは音像がかなり違う。ソロのほうが余白が多くて、テクスチャーの細かさに意識がいく。ギターのトーンとか、コーラスのかかり方とか。
「いい音だ」と思って聴いている時間が多い音楽というのがあって、Summer Eyeはそのカテゴリにいる。
今は春なのに、このアルバムを聴くと八月の夕方みたいな光が浮かぶ。音楽が季節を持ち歩いているんだと思う。